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スプーンおばさん

東高OG・OBの皆様、こんにちは。

「会いたい先輩」です。

今回は、稲美町の子どもたちに読み聞かせをしている、中谷範之(高19)さん、福田和代(高21)さんです。

『スプーンおばさん』は、平成6年6月に発足された、現在メンバー8名のグループです。
平成5年11月に完成した稲美町立図書館に勤めていたメンバーの一人が、「稲美町の図書館でも本の読み聞かせができればな…」と行ったのが発端でした。
以前は図書館の庭でも読み聞かせをしていたようですが、現在は毎月第3土曜日14:30~15:00に活動しています。

今回お話を伺った6月15日(土)は、こんなプログラムでした。

「あかずきん」「あめたろう」「かさどろぼう」

図書館のおはなし室の前には、手作りのキルティングで作られたお話カード入れがあり、お話を聴きに来た子どもたちひとりひとりにカードを作り、子どもたちの来た月に好きなシールを貼ってもらう仕組みになっていました。たくさん来ら何かがもらえるというわけではないそうですが、子どもたちは自分のカードを見つけては好きなシールを嬉々として選んでいました。

時間になりました。子どもたちがお話に集中するためにおはなし室のカーテンを閉め、扉も閉めました。

まずは、「あかずきん」。
これは、ストーリーテリングという方法で語られました。

ストーリーテリングとは…
「物語、お話しを覚えて語って聴かせること」です。
読み聞かせが絵本に視線を持っていくのに対してストーリーテリングはそのお話を一旦、語り手の中に入れて子どもたちの目を見ながら語ります。子どもたちも語り手の方を見ているので、子どもたちとお話しをより深く共有できるという喜びがあります。通常部屋を暗くしておはなしのろうそくがともっている中で語ります。そうすることによって一層お話しに集中できるからです。

この日もおはなしのろうそくをともしていたそうです。

次は、「あめたろう」。紙芝居でした。

中谷さんの臨場感溢れる語り口に、子どもたちはくぎづけでした。
語りの中に、子どもたちへの問いかけをアドリブで入れて、子どもたちとの一体感を作っていたのには、すごいな~と思いました。

最後に、「かさどろぼう」。絵本の読み聞かせです。

福田さんの語り口で、子どもたちが「どろぼうは誰だろ…」と考えている様子が、なんとも可愛く思えました。

この日は久しぶりの大雨にも関わらず、町内外から14人もの子どもたちが訪れました。
読み聞かせのポイントは?と質問すると、自分が楽しむこと♪と言われました。

読む人が楽しくないと、聞いている子どもたちにも楽しさが伝わらないですもんね。
納得でした。

読み聞かせ方より、本を選定する方が難しいとメンバーの皆さんは言われていました。
ただ、気をつけていることは、その季節にあった内容の本をひとつは選ぶこと。

12月の図書館での読み聞かせでは、サンタさんとしてハンドメイドの贈り物を聴きに来てくれた子どもたちに贈るそうです♪

『スプーンおばさん』は、図書館だけでなく、全小学校でも活動しています。
小学校での活動は、平成11年から。加古小学校の先生から依頼されたのがきっかけで、現在では全小学校だそうです。天満小学校(1.2年生のみ)を除いては全学年に読み聞かせを行っています。
天満小学校は生徒数が多いので全学年は難しいのだそうです。
毎月1回火曜日と水曜日、朝の8:30~45の15分間。(母里小学校は8:25~40)
学校で読み聞かせを行うときは、「おはなしのろうそく」を灯すそうです。お話が終わったら、その月の誕生日の生徒全員で「おはなしのろうそく」の火を消すそうです。素敵なことですね♪

『スプーンおばさん』の活動で、子どもたちはたくさんの本に触れることができ、とても幸せだな~と思いました♪

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