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第6次産業4

東高OG・OBの皆様、こんにちは。

【農業委員会のあり方】

藤田 : 本当に今後農業でやっていこうと思ったら、どういうふうな政策でやっていかなあかんのかな。というのはね、今農業委員会っていらないって言われてるでしょ。

北川 : 養父市のように。

藤田 : 養父市も含めてね。農業委員会の今後のあり方って、国では出てるんやけど、稲美町としては農業委員会はどうしたらいいんかな。稲美町の農業をどういうふうにするって、本当に考えないかんのちがうかなって小委員会のほうに投げかけてるんやけどね。自分も考えないかんのやけれど…

北川 : 難しい問題ですよ。日本の中でも、農業委員会をなくせっていう論調っていうのはありますね。僕の理解なんですけど、すべての市場が飽和している中で、農業を規制緩和したら株式会社が入りやすくなるでしょ。公務員の労働も同じなんですけど、どうして公務員の仕事を民間委託にするのかっていうと、学校給食であったり図書館の運営であったり、市場が飽和してるんですよ。市場が飽和してるから、公務労働を民間委託すると市場が入りやすくなる。それの最終系っていうのが戦争なんですよ、わかりやすく言うと。戦争ってスクラップ&ビルドだから、資本主義で建てたコンクリートの物を壊して、土木建築がどんどん入ってくる。お金がまわる、投資がまわる。大きな話になってしまうけど、それと同じ感じで、農業という城があってそれを壊したらとても入りやすい。エコノミストとか霞ヶ関の理論で、農林水産省以外の理論として成り立つんですけど、私たちはそれをどう考えるかというと、地域によってばらばらですね。例えば稲美町だったら農業委員会があってしかるべきだと思うし、尼崎とか都市部だったらあってもなくてもいいと思うし。難しい。

藤田 : 難しいやろ。本当に必要やというのは、防波堤にね農業委員会がなるべきところもあると。

北川 : 当然あります。

藤田 : 今農地っていうのは、ひとつの固定資産として価値があるから皆持ってるんやけど、持ってたら閉鎖的になるでしょ。人が貸してくださいっていったら貸してもいいんやけど、これは自分のところの財産やから人には貸さんとかね、そういうイメージがものすごく強い。そのへんをもう少し流動的にしながら自分のところの資産としては確保してあげれるようにということができないと農業は振興しないかな。

北川 : これがまたね、いくら税金を投入してもうまくいかないんですよね。国の役人が全国でヒアリングをするんですけど、農業者の新規就農で5年以内の離職率がとても高いんですよね。半分以上辞めていくとかいろんなデータがあるんですけど、最大のバラマキって批判されてる人農地プランや青年就農給付金っていってね、そこを補うために、5年間は毎年150万円あげますよという制度があるんです。その制度が始まって今年で3年目なんですけど、10年くらいしないと総括できないと思うんですよね。そういう政策をね、過去にもやってきたじゃないですか。それの答えっていうのはね本当に出ないと思いますよ。例えば日本がね、第3次世界大戦に突入しましたよっていったら当然農業は見直される。海外から食料が入って来ないからね。農地が大事だって論調になるでしょ。一瞬一瞬の社会情勢によってコロコロ変わるから、答えはないんですけど常に考えていくっていう作業になるんですよね。稲美町はあまりにも恵まれすぎてるから考える余地がないというか、江戸時代より前の人たちが苦労して作った安定した土台の上にね。昔は何も農作物ができなかった土地ですよね。

藤田 : そうやね。

北川 : その土地に、水をサイフォンの原理で引いてきて(御坂サイフォン橋)という歴史的な背景があってみんな幸せに暮らしてるんですけど、それに安住してしまって考える力を失ってしまっているのかなと。平和ボケしてる。

藤田 : 平和ボケではないと思うんやけど。なんかね、偏りすぎてるんちがうかなっていうところはあるんよね。というのはね、昔の人はね、水の大切さっていうのはものすごく持っててね、ため池を作って、ため池に水を貯めるっていうことで地下水の水位を上げる効果を常に持っていたんやね。ところが、もう田んぼはしないんからため池潰したらいいわってね、どんどん潰してるわけ。それは地下水位を下げてるわけで、この土地に水が来ないように自分たちで水脈を絶ってるわけね。豊富な地下水があるから、今までの酒屋さんだとかの発展もあるのにね。

北川 : なるほどね。

藤田 : そういうのが全然表面に出なくて、上面だけでもう水なんかいらないってやってることがおかしい。

北川 : 昔ため池って130個を超えてたんですけど、今は88個に減ってしまってるんですよね。

藤田 : 今まで淡山疎水のおかげで水をこの地域に引っ張ってこれて、地下水が豊富にあってね。今でも地下水の恩恵で稲美町は上水道があるんやけど。

北川 : そうですね。特に日の出さんなんかは、すごい量の地下水を使ってるわけですよ。例えば、水を買って事業をしようと思ったら運営ができないくらいの地下水を汲んで上げてるっていうからね。

藤田 : そんなんがね全然。

北川 : 本当ですね。

藤田 : そういう地下水もあるんやけど、近年思ってるのは、森がなくなってる、山がなくなってる、土地がなくなってる。なんでか言ったら、荒地を太陽光発電にし始めたんよね。緑がなくなってる。だから、屋根の上に上げる太陽光発電はいくらでもお金を出してもいいけど、地面に設置するような発電所はもう少し電力の買取料を少なくするとか、そういうふうにしたら緑がなくならへんのんちがうかなってね。そういうことを稲美環境会議で思っていて、地面と屋根の太陽光発電の比率を出そうと調査してるねん。

北川 : 面白いですね。稲美町でもすごく増えてますもんね。

藤田 : 山も乱開発でどんどん山の木を切ってね。発電所を作ってるでしょ。

北川 : そうそう。

藤田 : そやから、緑がなくなる、水がなくなる、人間住むところなくなるんちがうかな。

北川 : そうですね。ローマ帝国が潰れたのも、水や森がなくなったからでしたね。

藤田 : 今そういう思いでいろいろ動いてるねんけどね。

北川 : そうですか。面白いですね。どうにかしないといけない問題ばっかりですね。

藤田 : うんうん。

北田 : 僕は太陽光発電にあまり興味がないんですよ。というのは、どうしても15年も20年もしたら変えていかないといけないからね。それを稲美町としての大量の一般廃棄物として受け入れないといけないとしたら、結局ね、破砕可燃にして、プラスチックを燃やしてって、本当に環境にやさしいんかなと思うんですよね。半永久だったらいいんだけどね。太陽光パネルが50年も100年もあるんだったらいいんだけども、そんなにもたないやろうと思うし。

藤田 : 20年。

北川 : ね!

藤田 : 多分20年くらい。

北川 : 今すごいブームだけど、ベビーブームと一緒で親の世代が多かったら当然子どもの世代も多いように、太陽光が発達すれば発達するほど、20年後の廃棄物の量がどんどん増えるわけですよね。こわいでしょ。

藤田 : それでね、廃棄物の廃棄する料金がね、設置料くらいの値段やったらね電力の儲けにはならへんのと違うかって思うんよね。

北川 : そうそう。本当にね。今は料金は言わないからね。

藤田 : 言わへんね。業者が来たら、日中の半分しか発電しないし、夜発電しないから、タダで最終的に引き取ってくれるんだったらしてもいいよっていつも言ってるんよ。今土地改良区でね、廃池を利用して発電しようとしているでしょ。儲かるねんって言ってるけど、どれくらい?後をほったらかしにされたら自分たちで処理しないとあかんから。

北川 : 本当ですね。あれほったらかしにされたら…。設置者の会社が半永久的に存続してる可能性もないしね。

藤田 : ないねん。

北川 : こわいな~それ。

つづく…

 


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