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第6次産業3

東高OG・OBの皆様、こんにちは。

【食料自給率を上げるには】

藤田 : 食料自給率を上げるって、上がるんやろか。

北川 : その問題を考えたときね、裕福な世帯っていうのは上がると思うんですよ。50%でも70%でも高価なものが買えるから。調味料でもなんでも買えるから。ただ、今サラリーマンの所得が下がってきて、例えば失礼やけど町住とか県住とかの人たちっていうのはすごく所得水準が低いから、美味しいものを食べたいけど、どうしても業務スーパーに行ってしまうと思うんですよね。そうすると自動的に海外から輸入したもので、添加物をいっぱい体に吸収してしまうと思うんですよ。そういう悪循環がある。食料自給率って所得と連動していると思うんですよね。

藤田 : 自給率っていうのは、今やったら海外からの輸入が多いからじゃなくて。

北川 : 僕がさっき言ったのは、どれだけ地元の物を食べるかっていう話しをしたんです。

藤田 : 安いのを買うから輸入に頼る?

北川 : イベントとかしたらよく業務スーパーに行くでしょ。ポテトとかって1kg200円ってね、日本じゃそんなのありえないでしょ。日本で1kg200円で売ろうと思ったら、末端の1次産業の農家の時給っていくらなんって話になるんですよね。商品の裏を見たらエジプトとかって書いてある。業務スーパーの商品の裏をみたら全部海外ですからね。そういうふうに思ったら、安いのを買おうと思ったら海外のものしかないっていう意味なんです。

藤田 : そういうことね。

北川 : 安い商品に皆が行ってしまうと日本の農業が育たないってことなんですよね。なんで一番そういうふうに思ったかというと、稲美町の中でそう言うのに熱い人が野寺にいるんですけど、グリーンライフを経営している花房弘明さん。今農産部長をしているんですけど、本気でビジネスとしてやっていて、無農薬や有機栽培にこだわっている。あの人に聞いたときに「(食料自給率を上げるのは)消費者が高いものを買う、それだけやで」って言ってたんですよね。それが買わない現実。花房さんは本当に良いものを売りたくってね。それで末端の農家さんも持続して作ってもらおうと思ったらね。国産の麦茶と海外の麦茶では価格差が2割国産の方が高いとするでしょ、消費者はそれを本当にわかって受け入れて買うかっていう消費者への投げかけなんですよ、最終的な結論は。どうしても安い方買ってしまいますよね。こだわりがなければ。

藤田 : そうか、食料自給率ってそう言う意味か。

北川 : 僕の考える食料自給率は、ちょっと広く言えば国産の物を食べるか、海外の物を食べるかなんです。もっと縮めていったら、県内産の物を食べるかどうか。それがカロリーベースであったりと2種類の考え方はあるけど。今国内産は39%って言ってるから。自分の体で言ったら、4割が日本産で出来ていて、6割が海外産でできているって、そういうことですかね。どこで火がつくかって予測できないけど、例えばみのもんたがカカオがいいっていったら店頭からなくなるとか。それでも一瞬ですもんね。

藤田 : とにかく日本の農家が物を作らなくっても、労働力が工業の方に行ってしまっているでしょ。そやから自給率も下がる。

北川 : そうそう。

藤田 : そうなのかなあって思ってたんやけど。農業で給料は出ないもんな。

北川 : 働き方で言ったらね、例えば僕らだったら年間1,800時間で、役所の平均収入が600万円と言われているけど、農業で言ったら実際に3,000時間は働いていると思っているんですよね。ただ働きっぱなしじゃなくて昼寝はしてるだろうし、拘束時間は10時間あるだろうけども、実際の労働時間っていうのはどうなんかなって思ったり。

つづく…


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