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第6次産業2

東高OG・OBの皆様、こんにちは。

【加工品の勝算】

北川 : 缶詰って面白いね。今、フランス料理とかイタリヤ料理のレストランで缶詰をそのまま温めてパンと一緒にお皿に乗せて出すっていうのありますよね。

藤田 : ホールトマトにしてたらね。湯むきして、皮だけ取って、缶詰にするんかな。そんなこともしてたし。6次産業としては調理したものを缶詰にしてもいいし、そこまでしなくても一部はケチャップを作るとか、食事の中の材料にして缶詰にして売るとかいうのもありかもしれない。

北川 : 缶詰って、稲美町が大転換する発想かもしれないね。ほんとに面白い。旬の物を缶詰って、面白い。それを納屋とか涼しい所に置いておいて。

藤田 : 冷蔵庫やろな。冷蔵庫じゃなくてもいいんかな。缶詰にしてたら。

北川 : その当時のソースのタイプはドロっとしてたやつですか?

藤田 : うちは両方作ってた。ウスターソースととんかつソース。主にとんかつソースが多かったな。

北川 : それはどういう形で売ってたんですか?缶詰かそれとも。

藤田 : 瓶で売ってた。4号瓶かな。ビール瓶くらいの大きさやったかな。

北川 : せっかく軌道に乗っていたのにやめられたっていうのは、大手にシェアーを奪われたからですか?それとも設備投資とか、作り手が2次産業3次産業に流れていったとか。

藤田 : いやー、俺あんまりやる気無かったからな(笑)。親父1人でやってたから。家内工業みたいなもんやね。もう少しやる気があれば良かったんかも知れないけどね。俺は商売人ちゃうもんな。

北川 : 今、ソースってすごく面白いと思うんですけどね。

藤田 : 面白いと思うよ。

北川 : 調味料って、けっこう高くても長く使えるから売れるんですよね。

藤田 : 岡さんが言うてはったんかな。6次産業について。

北川 : 岡さんが議会でね。これから天満大池に今の天満の直売所の3~4倍の規模の物を作ろうとしてるでしょ。そしたら、生鮮野菜って今の直売所の年間売上が5億くらいなんかな。米も合わせてね。今度は、10億も15億も売って行かなあかんからね。野菜だけじゃなくて加工品っていうのも作って行かなあかんのですけど、今まで稲美町って加工品に興味を示してなかったからね。加工品にしたら長持ちするし、面白いと思うけどな。しょうゆ、ソース。みりんはあるでしょ?その調味料が揃ったら稲美町は…

藤田 : 面白いけど、売れるんかな?値段的に。

北川 : 値段ね。面白いだけでなく安いもんやったら誰でも値段つけれるんですけど、持続していこうとなったらね。今オリバーソースは市場でいくら位で売ってるんかな。家で使う大きさはいくらくらいですか?

藤田 : 結構安いよ。大量生産できるからね。

北川 : 地元の食材を使って作ろうと思ったら、1,000円超える値段で売らなかったら持続できないと思うんですよね。それを買うかどうか。

藤田 : 買われへんかな。

北川 : 僕はね、売り方によって買うと思うんですよ。例えば、オール稲美町ですよと言ってね、中身もパッケージもデザインも。それで本当に味が美味しかったら買うと思うんですよ。

藤田 : 作るのはいいんやけど、販売をね、どういうふうにするかで決まるかな。売れなかったら終わりやからね。

北川 : 天満大池のレストランで使ってみて広がるとか。このソースを使ったレシピを作って、それを付けて売るとか。このソースを使った料理コンテストをするとか。案は出るけど、実際誰がやるかですね。初期投資が、数百万~一千万いるかもしれないからね。ただし今、農林水産省の補助金が6次産業というだけでついてくるからね。あとは、原材料を作る農家さんと提携をして毎日の売れ残りを利活用するか、このソースはこことここの農家さんの野菜を使っていますよと専属農家にするか。意外と作りたいという人はいると思うんですよね。そしてね、これからどんどん古民家というか空家が出てきますでしょ。その利活用とかね。でも、この草谷の地でこんなに加工する人が多いっていうのは、そういう風土があったんかもしれないですね。

藤田 : わからんね。でも、ソースを作るときは、大阪から人を呼んできて一生懸命教えてもらった話は聞いたことがあるかな。今から6次産業っていうけど、農業を振興せなあかんけど、どないしたらいいんやろ。

北川 : 稲美町にはヒット商品がありすぎてね。お米は当然ありますでしょ。麦も全量六条大麦って麦茶になりますよね。野菜もなんでもできるからね。いなみ野メロンもあるし、稲美町って困ってないというかね。この前の台風11号でもどこも水浸しにならなかったしね。実際に町全体で困っているところやったら、地域を上げてなんとかしようと思ってね、例えば篠山なんかやったら市役所の中に黒豆課って言う課が専属であって、JAの存続をかけて押し出してるでしょ。稲美町は逆にしぼり込めるヒット商品がないからちょっとぼやけてしまうというか。ありすぎてね。そこが一番ネック。

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つづく…

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