井澤本家のご紹介がしばらく止まってしまっていました。
まだ少し記事があるので、ご紹介をしますね♪
では、蔵に興味をもたれた方のために、もう少し蔵の中を散策してみましょう。
利き酒をしていた場所を一度出て、隣へ。
少し薄暗い、なんだか懐かしい感じのする通路?に入ると、足元に2本のレールが。
これは、その昔、物を運ぶために使っていたそうです。目を閉じて、耳を澄ますと、蔵人の声や荷を運ぶ音が聞こえてきそうですね。
さらに歩を進め、中庭を過ぎると木の扉があります。ここからが蔵ですね。
では、扉を開けて中に入ってみましょう。
ここは、製麹室(せいきくしつ)という、麹を作る部屋。
(すみません。写真はありません)
蒸米に黄麹菌を植えて麹を造ります。麹は酒母、もろみに入れて米のデンプンをブドウ糖にする役割をします。この部屋には乾湿計があり、温度28℃、湿度60%に保たれています。温度は黄麹菌が増えるのに適したもので、湿度はこれ以上高いと黄麹菌以外のカビや雑菌が繁殖してしまうので、しっかりと乾湿計で管理する必要があるのです。
「麹室は酒蔵の財産」と言われる所以がわかりますね。ここで、2日かけて麹を造ります。
日本酒造りは「一麹、二酛(もと)、三造り」と言われるように、「良い麹ができれば酒は七割できたも同然」という社氏や蔵人もいるくらいで、重要さがわかりますね。(酛=酒母、造り=もろみ=仕込み)
ここは、酒母室(しゅぼしつ)という、酵母を作る部屋。
(申し訳ありません。写真はありません。)
酒母は蒸米、水、麹に酵母を加えたもので、もろみの発酵を促す酵母を大量に増やしたものです。日本酒造りには、良い酵母が大量に必要なので、文字通り「酒の母」と言えますね。ここで、2週間かけて酵母を増やします。
次へ続く…
コメント